兄とパンのおいしい話

私の家の向かいのパン屋さん。
樋口金松堂（ヒグチキンショウドウ）さんの「あんドーナツ」と「チョコデニッシュ」大大大好きです！
こちらはおしゃれ〜なパン屋さんじゃなくて昔ながらのお店。小さい頃からここのパン大好きで食べています。中でも「チョコデニッシュ」はいろんなお店のものを食べましたがやっぱりここが最高です。
いろいろ好みがあると思うのですが、ここのデニッシュはバターがきつくなくてやわらかく、チョコの甘さもちょうどいい。冬はかたくなり夏は柔らかくなります。上にかかっているのはチョコではなくシュガー。



４歳の時のこと。「チョコデニッシュ」が好きな私たち兄妹のために母が２つ買ってきてくれました。
早速私は１つ食べ、もう１つ食べようと袋をあけると…「ない〜！！！」もう１つはもちろん兄の分なのでないのは当たり前なのですが、泣いて怒りました。
そうすると父が「わがまま言うな！」と雷を落とし、納屋へ放り込まれ…
「出して〜〜〜」と泣きわめく私。
「おにいちゃーん、おにいちゃーん！助けて〜〜」
結局兄に助けてもらい、兄の部屋へ行くと…もうひとつの「チョコデニッシュ」は兄の勉強机の中から出てきました。私に食べられないようかくしていたらしいのです。
兄から「あげるよ」と言われて手にいれた「チョコデニッシュ」。
うれしさと安堵の気持ちでおもらしをしました…。

うーん、最悪ですね。私、わがまますぎる（笑）
この話を兄にするとまったく覚えてないそう。
兄に対する申し訳ない気持ち、納屋でこわかった気持ち、今も鮮明に覚えています。